「エッセイ」カテゴリーアーカイブ

643号 編集後記

2023年も宜しくお願い致します
謹賀新年と書き出したものの、時がたつのは速いもので2023年も一か月が過ぎました。
とはいえ、この原稿を書いているのは年初ですし、新年号とのことですので、この場で今年の抱負や目標を書こうかと思いたち、どのような目標を立てようかいろいろ考えてみたのですが、もう50過ぎのいい歳をして今更気の利いた目標も全然浮かんできません。
それならば、と思いネットで新年の抱負について検索してみたところ初志貫徹、冷静沈着といった定番の四文字熟語がいろいろ出てはきたのですが、正直あまりピンときません。
でも、昔大好きだったアイドルグループ「アイドリング!!!」の女の子一人一人にそれぞれこのような四文字熟語のキャッチフレーズが割り振られていたのをふと思い出し、しばし楽しかった頃の追憶に浸ってしまいました。
気を取り直し、その中から選んだ今年の抱負は「猪突猛進」に決めました。
というのも、たまたま見ていたテレビ番組で血液型と星座の組み合わせで今年の運勢をランキングづけしていたのですが、自分のしし座のB型は48通りの中で1番運勢の良い組み合わせでした。
占いは普段はあまり信じないのですが、今年は物凄く良い事が起こると信じています。
ですから、あまり深く考えずに亥年生まれの自分は猪突猛進で頑張ってゆこうと思っておりますので、支部会員の皆様本年もよろしくお願いいたします。
(広報協力委員 寺村安弘)

大江戸CEO家康2023年のNHK大河ドラマは『どうする家康』。わが町文京区と徳川家康との縁といえば、小石川三丁目にあるお寺「無量山伝通院寿経寺」。家康の生母・於大の方と家康の孫・千姫のお墓があります。夫亡き後に出家した於大の方が「伝通院」と号したことが現在の院号の由来となっているとのこと。ちなみに私も毎年、年始に家族揃って伝通院にお参りしています。
家康といえば江戸幕府。1590年、豊臣秀吉に関東への国替えを命じられ、家康が選んだ場所が江戸でした。当時、すでに栄えていた小田原や鎌倉に比べると、葦が生い茂る湿地帯にわずかな漁村があるだけの辺鄙な場所だったそうですが、入り江の埋め立て、河川の改修、水路・運河など今でいう「インフラ」を直ちに整備し、江戸を日本随一の町に発展させました。こうした家康の先見の明が、今日の東京での不動産業につながっているんだなぁとしみじみ思います。
さて将軍となった家康でしたが、たった二年でその座を息子に譲り本人は隠居生活に。でも、そこはさすが!表舞台には立たずとも権力を握ったまま、江戸幕府を動かし全国をコントロールし続けたのです。隠居先の駿府や京都など離れた場所からの「リモートワーク」で実質的に天下統一を果たしたのでした。400年以上前にこんな最先端の仕事をした家康がもしも現代にいたらどんなCEOになってくれるでしょうか。
(広報担当副委員長千田貴則)

投稿 みんなの文京広場「私にとってのロシア」

綱島正寛 南地区1班/(株)ツナシマ

この1年、「ロシア」という文字を TV、新聞で一日たりとも目にしない日はない。ロシアの歴史やウラジミール・プーチンの人と成りを知るにつけ、意外にも「ロシアと日本」「ロシア人と日本人」の関わり深いことが分かった。
敗色濃厚の昭和19年、サハリンのロシア国境に近い当時の軍需産業の地「塘路」で生を受け、私は終戦直前に両親の実家旭川市に引き上げ18歳まで育った。その旭川では1917年のロシア革命から難を逃れた「白系ロシア人」も多く居住していた。その中で戦前から当時旭川中学(現旭川東高)出身の大投手「スタルヒン」がプロ野球界で活躍した。今では旭川の市民球場を「スタルヒン球場」と命名して偲んでいる。
「ウラジミール・プーチン」がウクライナ侵攻した背景のひとつが「ロシア正教会」との密接なつながりが有るという。この「ロシア正教会」が日本と結びついたのは、江戸幕府が列強から開国を迫られた頃、箱館港と横浜港を開放したことに始まる。ロシアは即座に宣教師「ニコライ」を日本へ派遣した。宣教師ニコライが箱館と東京駿河台に聖ニコライ教会を建立した。
私の母方の祖母がその箱館聖ニコライ教会の神学校の生徒であった。明治 40年頃神学校の生徒であった祖母と、当時函館師範学校の学生であった祖父が恋に堕ちたのだという。祖母の父(曾祖父)はクリスチャンであった(南部藩の下級武士の出)が、当然ながら苦学生(屯田兵の三男坊)との恋愛には大反対。両親は娘(祖母)を箱館から東京駿河台の神学校へ強引に転校させてしまった。それを屯田兵の三男坊が東京駿河台まで追い、今風に言えば強奪に及んだ。この話を祖父から聞いたのは私が中学生の頃だった。祖父は安月給の教師となり四男四女をもうけた。祖母は神の御心(?)に包まれ一生を家族の平和と安泰に捧げた。後日、叔父・叔母が『自分たちは大恋愛を成し遂げたというのに、子供には誰ひとりとして恋愛結婚は許さなかった!』と憤慨していた。その反動も有ってか、孫の代では誰ひとりとして見合い結婚をしたカップルはない。
今年『ツナシマ』は創業から 77年を迎えた。この創業の歴史を紐解くと、そこには 1人のロシア人とのつながりが大きかったことが分かる。「アレキサンダー・スタドニック」。白系ロシア人で貿易商を営んでいた。終戦直後の日本は極度の物資不足に陥っていた。戦後、創業者綱島信吉は上野アメ横で食品、家電用品、雑貨を集めては売りさばいていた。ロシア革命以後、母国を離れ中国を転々としながら日本へたどり着き、戦後の日本で貿易商を営むまでになっていた。アメ横で商売するうえで、戦勝国アメリカ連合軍向けの商品を融通してもらえることが「ツナシマ」の信用力となった。その間「信吉」と「スタドニック」の信頼関係は一層強まり、事業発展の礎となった。
さらに息子の「レオ・スタドニック」が先に米国籍を取得し、日本の貿易自由化の波にのって当時全盛を極めた「ゼネラルエレクトリック社」との契約を成したことが決め手となり、「ツナシマ」の 100年企業を目指す礎となった。

区議会日誌No.10 22期目区議・佐期目区議・佐藤ごういちの「全国統一地方選挙の年/文京区のまちづくり」

佐藤豪一 文京区議会議員
東京不動産企画株式会社
(東地区4班)代表取締役

あけましておめでとうございます。
本年もみなさまがご健康にご闊達にお過ごしになられることを心より祈念申し上げます。
さて、今年は緊張高まる全国統一地方選挙の年です。4月16日、日曜日8:00に公示され投票日が4月23日、日曜日、選挙活動は前日の土曜日20:00迄の1週間の選挙戦です。
4年任期の議員活動、議会、委員会での発言やその成果、区内、地域、支持母体に対しての活動や成果、そして新たな任期へ向けての政策やマニフェストをみなさまに評価される年でもあります。
宅建業協会のみなさまへ、私のこの4年間の区政報告、4年前の政策やマニフェストの達成状況については3月下旬に報告会を予定しておりますのでご多用とは存じますが、是非ご参集いただけますようお願い申し上げます。

「不動産業界と文京区のまちづくり」

文京区行政が区民のために素晴らしいまちづくりをすることは当然私たち不動産業協会にとりましても歓迎するところでございます。
但しどのようなまちづくりをするかを行政が提案し実行していく過程において、行政は現在の行政から提案し、不動産や建築の知識の乏しいワークショップとパブリックコメントのみを鵜呑みにして文京区のまちづくりを推進していく現状には様々なリスクが伴う事を行政にもっと理解していただき、ワークショップや審議会の構成メンバーに不動産業界や建築業界の学識のある地域の代表や町会や商店街などのメンバーをもっと招致して、様々な意見を積み上げていかなくては本当のまちづくりにならないと考えています。
現状では行政が招致した学識者と行政の意向が強く通りやすくなってしまっているのです。我々の英知を集結し行政に向けてしっかり発信することが文京区の素晴らしいまちづくりに発展することと考えています。

「まちづくりは区民のための環境づくり」

子育て世代がちょっと日向ぼっこをするポケットパークを増やしたい、高齢者のみなさまが歩いていてちょっと休憩できる場所が欲しい。もっとバリアフリーのまちづくりをしてほしい。これらを解決するためのまちづくりは行政がいくら頑張ってもなかなか解決できるものではない。やはり民間の力も大切です。
大手のデベロッパーが法定再開発や総合設計制度を活用する事業を応援し、且つ地域のみなさまの需要を捉えた開発になるように事業が事前にしっかりコンセンサスを得られるような協議会を開催できる組織作りをして、事業完成後に例えば地域の方々が憩えるポケットパークができ、街が整備され住宅密集が解消され文京区の魅力向上が期待できます。商業系地域はこのような活用で文京区の雰囲気がまだまだ変わります。説明会や協議会に不動産の建築の学識者が入らなければ、説明会や協議会では、やれビル風が、やれ日影が等、ネガティブな意見が多く会が説明者側と区民側で真っ二つに割れる様子をよく見ますが、そこに住民側でありながら学識性も高い我々が常に調整役として入れば、当該開発の良いところ懸念するところなど整理して両者をまとめることができるかも知れません。
文京区以外では既にほとんどの区で我々業協会がまちづくりに関わる協議会や審議会において招致され成果をあげています。私は我々業協会や関係諸団体のまちづくりに関する関与の必要性を区に訴え続けているのです。区が私の訴えを理解し実現されるまで今後もしっかりと訴えて参ります。
(次号へ続く)

第四ブロックニュース

─進捗状況の概要と今後のスケジュール等について─

副支部長・幹事長 井上慶太

前回支部報でご紹介しましたが、現在組織財政改革が進んでいます。これに基づき、文京区支部は、「四第ブロック」として、荒川区支部・豊島区支部と合併することになります。
現在の第四ブロック統合に向けた進捗状況の概要をご報告いたします。

1.第四ブロック事務所

第四ブロックの事務所は、現在の豊島区支部事務所になります。(現在内装工事中で、11月初旬に完成予定です。)ここに文京区支部と荒川区支部が令和5年3月末までに完全移転する予定ですが、文京区支部は、2月末に移転することを目標とします。
なお行政対応窓口として、各支部長の事務所を行政対応の拠点とすることも検討されています。(行政との契約・覚書等は第四ブロック長名と支部長名の連名にまき直すことを検討中)

2.移転の準備

新事務所には文京区支部関係の書類は、原則として書庫キャビネット1本分程度に限定され、入らない分は本部が用意する合同倉庫へ保管されます。(倉庫保管の書類は、必要に応じて配送されるシステムが構築される予定です。)
このため、新事務所へ持ち込む書類、倉庫へ移す書類、廃棄する書類の分別を年内に行う必要があります。(支部保管書類の取扱いについては、本部から指針が出ています。)
なお事務所の什器や通信機器・コピー機などは、本部より一括支給される予定ですので、ほぼ廃棄となります。

3.事業・予算について

令和5年度中は、現行各支部の事業については、概ねそのまま実施(合同でできるものは合同で実施)する方向ですが、完全統合に向けて各委員会で話し合いが行われていくことになります。(第四ブロックの支部長・幹事長会や各委員会の委員長会議は、すでに始まっています。)
なお、令和5年度の事業計画・予算は、第四ブロックとして三支部まとまったものを例年通り令和5年1月には提出することになります。

4.役員等について

現在の各支部の社員数・理事数・役員数および第四ブロックでの予定数は以下の通りとなっています。

また各事業委員会の委員長(常任役員)は、各1名となります。(総務・財務・組織・情報・研修・消費者保護・社会貢献)
今後、第四ブロック協議会で協議していくことになります。

 

5.主な方向性

以下主な方向性として本部で検討しています。(1)会員管理システムの構築(本部での一括入会手続きの検討)
(2)会費徴収システムの構築(本部での一括徴収の検討)
(3)WEB会議の本格導入や FAXの廃止
(4)ペーパーレス化
まだまだ検討内容も多くありますが、支部事務所の移転が進むことで第四ブロックが大きく前進していくと思われます。
何卒皆様のご理解、ご協力をよろしくお願いします。

【区政報告】
2期目区議・佐藤ごういちの区議会日誌 No.9

佐藤豪一 文京区議会議員 東京不動産企画株式会社(東地区2班)

文京区議会では10月14日、9月の定例議会、令和4年度9月補正予算、文京区令和3年度決算特別委員会の全てが可決され終了いたしました。
今回の目玉は110億円を超える大型の補正予算でした。これで本年度の区の予算は1,600億円近くになります。なんと私が8年前に区議会議員になったときの区の予算は900億円弱でしたから、コロナ禍ということもありますが倍近い予算となっております。
さて、新型コロナウイルスの感染拡大から3年が経ちます。年度初めの予算もここ3年、この対策のための補正予算が組まれていることが特徴です。未だ完全なる終息の目処は立たない新型コロナウイルス感染症ですが、今回も補正予算の殆どが新型コロナウイルス感染症関連の過去最高額と言える補正予算となっております。
補正予算の中身については先ほどお話ししましたように新型コロナウイルス感染症関連が多いのですが、今回取り上げたいのは子育て世代のみなさまにご理解いただきたい補正予算絡みのお話です。本補正予算では「文京区子育て世帯応援特別給付金」として約12億円強を一般会計より捻出いたします。これは区独自で子育て世帯に一律3万円を給付するもので、当初区は25,000円を主張していたものを自公で3万円に引き上げました。この給付は国の児童手当について令和4年10月1日より所得制限をするための、区独自の取り組みです。この給付金は単年度の給付で来年度以降はどうするか検討が必要です。
所得制限に関しましては、これにより国より給付が見込めなくなる世帯のみなさまにとっては大変重要な問題であり、私個人的には大変同情いたしますが。国も限られた予算の中で我が国の社会保障制度を維持し更にブラッシュアップするための苦渋の決断であったと理解しています。
以下、参考までに関連国会答弁を掲載いたします。

(第208回国会 衆議院内閣委員会 第25号 令和4年5月13日)
岸田内閣総理大臣「まず、児童手当については、児童手当法に基づき、父母その他の保護者が子育てについて第一義的な責任を有する、こうした基本認識に立っております。その上で、家庭等の生活安定に寄与すること、この二つの大きな目的を掲げて支給するものだと認識をしています。」
「そして、児童手当については、元々は昭和47年から所得制限が設けられていたわけですが、その後、様々な議論があり、結局、平成23年の民主党、自民党、公明党による三党合意に基づいて、現在の基準額960万円が合意されたと承知しております。制度の目的、あるいは支援方法に応じて判断されるものであると思っております。」
「そして、年収1,200万円以上の方々に対する特例給付の見直しの問題、これについてもご指摘ありましたが、これについては、子ども、子育て支援の充実を図る中で、長年の課題である待機児童問題の解決を図ることと併せてこれを行っているという事であります。要は、子ども対策全体の中で、子育て世帯への支援全体の中で、ニーズに対応してその充実を図るという内容であると認識をしております。」

以上答弁しております。
限られた財源の中、子育て支援、共働き支援、男女平等社会の実現等進めて行く上で、優先順位を決めなければならない、また財源確保は喫緊の課題ということと私は感じております。
近年「ふるさと納税」の普及による都心の地方自治体の税収減少には歯止めがかからず、本来入るはずの区の税収漏れは膨らむ一方です。令和4年度文京区は「ふるさと納税」による歳入の漏れを約30億円と見込んでいます。
この30億円があれば子育て世帯に一律7万円給付することが可能という計算になります。「ふるさと納税」に救われる自治体もあるわけですから返礼品競争が過熱するのもわかります。
問題は文京区が今後この税の歳入漏れをどのように補填していくのか、指をくわえて年々増える歳入漏れを見過ごすのか、対策を講じるのか。
現在の文京区の基金(特定の目的のため大衆や団体から募り資金を積み立てる区の財産)は年間1億円にも満たず、30億円の損出と比較すれば募集する基金は機能していないも同然であると私は考えています。目的を持った区民が理解し寄附したくなるような基金、子育て世帯への基金の拡充、高齢者、障がい者、スポーツ環境拡充への基金創設など内容の伴った基金の創設とその必要性を今後訴えていきたいと考えております。

文京区食べ歩き散策

奈良部年緒 北地区2班/(有)南桜商事

この度初めて支部報のコラムを担当する事になりました、広報委員の奈良部です。普段、健康増進のための散歩と、仕事柄の街散策を兼ねて、仕事休みの日は昼間から、その他は主に仕事終わってから、趣味のお酒と食べ歩きを楽しんでおります。
そんな中でよく行くお店や好きなお店、入った事のあるお店について、簡単な私見になりますが、記事にしてみました。お昼ご飯でも食べながら気軽な感じでお付き合い頂ければと思います。
今回は私の会社(向丘1-7-8)から本郷三丁目交差点を目指して歩いてみました。


まずは誠之小学校前の信号から南へ歩きます。昔は交差点近くに中華「生駒軒」がありました。店主がお一人で営業されており、様々な美味しい中華料理が提供されていました。しかし残念ながら 10年ほど前に閉店してしまいました。
また少し南へ歩いていきます。本郷税務署前信号を通過します。右手に鰻「山ぎし」が出てきます。このお店は店内ではなく、出前で何度か注文したことがありますが、リーズナブルな価格で、美味しい鰻が食べられます。
さらに南へ進みますと、右手にフランス料理の「MaPoule(マ・ポール)」(弊社管理物件)がございます。 5年ほど前に開業され、本場のフランス料理が頂けると好評です。ご夫婦で経営されています。奥様はホールを担当されており、すごく丁寧な接客で、常連の方も多く、とても素敵なお店です。完全予約制で前日までの予約となります。
さらに南へ進みますと、右手の小さい通りを入った所に、石垣の塩まぜそば「織恩(おりおん)」がございます。私はここ数年行っていないのですが、寡黙なご主人が静かな店内で、まぜそばやラーメンを提供しています。変わったまぜそばやラーメンがありますので、興味がある方はぜひ。
中山道に戻り、さらに東へ進みますと、右手にカフェ「river」(弊社管理物件)がございます。全面ガラス張りのオシャレな、そして着飾っていないカフェで、コーヒーも 300円~とリーズナブルで入りやすい店内となっています。ちょっとした休憩や歓談に最適なスペースです。
さらに東へ進みます。道路反対側の左手にネパール料理「ビサール」がございます。ナンとカレーのお店ですが、ナンが美味しく、ランチ時には500円テイクアウトもあり、店内ならナンのおかわり自由。こちらもリーズナブルで美味しいネパール料理が食べられます。
その道路の向かいには、老舗蕎麦屋「増田屋」がございます。店内は昔ながらの席となっており、歴史を感じます。私はこの店のうどんが好きなので、寒い時期しか行きませんが、かつ丼セットや鍋焼きうどん、すき焼きうどんがおススメです。
そして本郷通りに出ます。右手の本郷三丁目方面に曲がっていきます。曲がってすぐの所に、 15年ほど前になりますが、中華「大鵬」がありました。店の外も店内も汚く、素朴な醤油ラーメンがメニューにありましたが、お世辞にも美味しいとは言えないラーメンだったのを覚えています。
さらに本郷通りを南へ進みますと、レストラン「Ran」が出てきます。最近はよくテレビにも出ており、東大生が多く通っているレストランです。喫煙可能ですので、お気を付けてください。洋食に味噌汁という面白い感じと、多国籍で独特な店内です。メニューでも人気のアップルパイは、西片のマミーズのアップルパイだそうです。
本日はここまでの紹介で、言問通りを渡らず終了となります。次号があれば、下記のお店などを紹介したいと思います。
ラーメン「札幌味噌ラーメン」、日本料理「宮本」、食堂「もり川」、中華「一番餃子」、ちゃんこ鍋「江戸沢」、中華「龍蔵」焼き鳥「串八珍」など…
このお店が抜けている、このお店の情報を載せてほしい、などございましたら、奈良部までご連絡ください。もし次号がございましたら、その時にご紹介させて頂きます。

【編集後記】朝顔の種の収穫

10月に入り、いよいよ秋めいてまいりました。私、日に日に秋が深まってゆくのを心待ちにしております。なぜかというと、今年咲いた朝顔の種を収穫したくてウズウズしているからです。
今年の5月下旬頃、種を蒔いた当初、朝顔なんて誰でも簡単に育てることができるだろうと高を括っていました。6粒蒔いた種から、3つからしか発芽しなかった。順調に蔓を伸ばすがなかなか蕾をつけない。7月上旬頃、日当りとたっぷりの水をあげることしか考えてなかった私は焦っていました。
いろいろ調べたところ、3つのキーワードが分かりました。種に傷を付ける、摘心、短日処理をする。まず種を蒔く時から間違っていた。種に傷を付け、一日水にふやかすと発芽率がアップする。蔓が伸びてきたら摘心して脇芽を増やして花数を増やす。そして蕾をつけない一番の原因は短日処理でした。日中は明るい場所に置き、夜は暗い場所に置く。鉢を置いていた家の玄関先は、夜、煌々と街灯が当っていました。2~3週間程、短日処理を続けると蕾を付け始めました。蕾を次々付け始め、朝顔が咲いてからはもう楽しくてしょうがなかった。毎朝たっぷりの水をやり表に出して朝顔を眺め、帰ってきては陰に置くというのが日課になった。
種の収穫のタイミングとしては、実の下の部分についている「ガク」が茶色に変化し、外側に反ってきたらベストでしょう。まだいくつか実も青くふっくらしています。何の気なしに蒔いた朝顔にこれほどハマると思いもしなかった。ここまでくると、もう来年の種まき時期が待ち遠しい。
(広報協力委員 鶴賀谷卓)

【編集後記】映画館に行こう!

緊急事態宣言中、シネコン等の劇場では座席の間引き販売が行われていました。ソーシャルディスタンスを確保する為に、隣同士にならぬよう座席を一つ空けて着席するように設定していました。
列車や飛行機でもそうですが、同じ料金を支払っているにも関わらず隣に全くの赤の他人が座っているか否かの違いで、パーソナルスペースの侵害を感じて快適度が明らかに下がるのは自分だけではないはずです。最近はネットによる事前予約がほとんどなので、なんとなく暗黙の了解で一席空けて予約する見ず知らずの人との連携を感じられたりもします。
なので昨今の劇場は、間仕切り完備の個別空間でありながらも割とお得な料金で楽しめるおひとり様用のボックスシートが増えてきました。一方でカップル向けにはゴディバのチョコとウェルカムシャンパンが用意された高価格帯のプライベートルーム型が。
人数問わずどちらにも一度は体験して頂きたいプレミアムシートが4DX仕様です。座席が映像に合わせて可動し水や風・香りまで演出され、さながらアトラクションのように楽しめます。私はといえば以前鑑賞した時に、主人公が敵から顔にツバを吐きかけられるというシーンで、ご丁寧に私の顔面にもブシュっと水滴が飛んできたのが本当に不愉快で、以来トラウマなのですが。
(広報協力委員 荒井慶昌)

ツーブロック禁止の理由(ワケ)

千田貴則 北地区2班/(有)仲良ハウス

先日、中学二年生になった息子との会話でこんなことがあった。
通っている中学校の先生曰く「ツーブロック禁止」と。それに対して息子が「おかしいよね?」私は、なぜ禁止なのか訊いてみたが、本人も理由を先生に尋ねたわけではなく、言われるがまま「禁止」だから「ツーブロックはしてはいけない」と心に留めたが、どうやら腑に落ちないでいたらしい。息子はツーブロックにしているわけではないのだが。
「ツーブロック」というのは髪型のネーミングで、サイドは刈り上げるが対して頭頂部の髪は長さを残す。刈り上げ部分を露出させたり、残した髪でサイドを隠したり。アラフィフの私が高校生の頃にも流行ったが、この数年も何度目かのブームで、幅広い世代にタイプを問わず受け入れられているので、私としてはスタンダードな髪型だと思っていた。
校則で禁止されているのかも?と二人で生徒手帳を見てみた。髪型の項には「中学生らしい清潔な髪型」とし、脱色、染色、パーマなども禁止。眉、耳、襟に髪がかかってもいけない、とある。しかし「ツーブロック禁止」とは書かれていない。
「その先生は禁止のほうがいいと思っているだけなのかもしれないね」と私。先生の真意はわからないが、流行り=風紀の乱れといった単純な考えなのでは、という気がしてならない。
「ところで、校則って変えられるの?」と息子。もしも学校のルールを変えたいなら、同じ意見を持つ人を集め、生徒会で話し合い、校長に要望書を出すなどやり方があるということを伝えた。また、ツーブロックにしてみたいのであれば、「清潔な髪型」であると父親として先生に申し出ても良い、とも。
ただ、学校や先生は生徒を縛るためにルールを作っているのではなく、生徒が安全に生活できるようにルールで秩序を保ってくれている。ルールがなく自由にしていいと言われたらどうする? 制服を着なくてもいい、どんな髪型でもいいと言われたら? みんなどんな服装で学校に行くかな? 制服があるっていうのは毎朝服に悩む時間も手間もかからず、ある意味楽でみんなにとって平等なことでもある。自由でいることには責任が生じるのだ、と親なりの考えと気持ちを伝えてみた。
「それはたしかにヤバいかも……」ルールがなくなったら、今の自分ではまだどのように行動したらいいかわからないかもしれない。ましてや、仲良くしている友人のなかのちょっとやんちゃなタイプのアイツ……。自由にしていいとなったらアイツがまず調子に乗って暴走するのではないか。髪をツーブロックにしてやりたい放題するアイツの姿やそれに右往左往する自分の姿……。びびり屋の息子は秩序のなくなった学校生活を想像し、「ルールの必要性や大切さ」を少し理解し始めたようだった。
そんな会話が一段落したとき、テレビのニュースで今日逮捕されたという男の姿が映し出された。バチバチと焚かれたカメラのフラッシュのなか、うつむきながらも上目遣いに鋭い視線を投げたその若い犯人は、ゆるいパーマのかかった髪でサイドがキレイに刈り上げられたキメキメのツーブロックだった。
それを見た息子は苦い顔をし「ツーブロックはヤバいかも……」との答えに至ってしまった。

今年は、コロナも落ち着きのほほんとした日常で

自分は去年、一昨年と2年続けて、この時期に支部報の編集後記を担当させていただいています。
その時の原稿を読み直してみると、2年続けてGW中のステイホームの事を書いているのですが去年の原稿で、今年の編集後記ではもう同じ題材で書くのではなく、元の生活に戻っていることを祈念して結んでいました。
その祈り通り、まだ新型コロナウイルスの感染拡大は予断を許さない状況ではありますが、生活自体はかなり元の状況に近いところまで回復したのではないでしょうか。
ようやく、普通にGWが過ごせるのが、嬉しい反面、編集後記の題材をどうしようかと考えながら、何とはなしにテレビでニュース番組を見ていると、4月の7日に漫画家の藤子不二雄A氏がお亡くなりになったとのニュースがありました。
子供のころは怪物くんや忍者ハットリくん、大人になってからでも笑ゥせぇるすまんなどのアニメ作品を好んで見ていましたので、また昭和を代表する人がお亡くなりになったと寂しく思い見ていると、彼の座右の銘として「明日やれることは、今日やるな」という言葉が紹介されていました。
座右の銘としては、「今日のことは明日に延ばすな」的なものになるのが、一般的な考えで実際実行するのは、結構難しいのではないでしょうか。
でも、今の忙しない世の中に生きる上で、「あまり無理に急がなくても大丈夫なんじゃないの」というゆったりとした気持ちをあえて座右の銘にする氏の人柄が、世の中を斜めから見たような皮肉まじりの作品にも表れていて深く感銘を受けていました。
しかし、横で一緒にテレビを見ていた妻に、「凄く良い事を言うよね」と振ってみると、「もの凄い業績を残した人が言うとかっこよいけど、あなたは普段から自堕落に生活しているから、自分が肯定された気がして気持ち良いだ
けなんじゃないの」と笑ゥせぇるすまんの喪黒福造(もぐろふくぞう)
ばりに皮肉られたのですが、それもそうかと自分でも妙に納得してしまいました。
因みに、「明日やれることは、今日やるな」という言葉が本当にあるのか調べたところイタリアのことわざらしいです。
そのことも、確かにご陽気な感じのするイタリアらしいことわざだなと妙に納得いたしましたとさ。

(広報協力委員 寺村安弘)